型にはまったお菓子なお茶の時間

型にはまったお菓子なお茶の時間

主に日々のお茶のお供を記録しているブログです。
レシピの配合はあくまでも「個人的な作りやすさ」と「私好みの味に合わせたもの」になっていますので、レシピそのものよりも、作業する際の理由やポイント自体がお役に立てましたら嬉しく思います!

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レシピやコラムの無断転載・レシピ全文の引用はご遠慮願います。

余った卵白や期限が迫ったきなこがあるので、アーモンドパウダーの一部をきなこに置き換えてフィナンシェを焼きました。


ふたつ前の投稿と同じく、スリムパウンド型で大きく焼いて切り分けるタイプに。  


 

 


きなこをアーモンドパウダーのかわりに加えた場合、加えるほど甘さが控えめになり、焼き色がつきやすく、分離しにくく、断面もなめらかで切りやすくなる傾向にあります。 





でも全量をきなこに置き換えると、風味が強く出過ぎる場合もあるため、大きく焼く場合はアーモンドパウダーの半分ほどをきなこに置き換えています。
(フィナンシェ型やプチフール型で焼く場合は全量をきなこに変えて焼くのも好きで、これは熱の入り方などによって味の感じ方が変わるためでは、と思っています。)

また今回中にはかのこ豆も混ぜ込みました。

一般的な平らな形のフィナンシェ型と違い、スリムパウンド型を使うと対流が起きてトッピングが沈まないのでバランスよく散ってくれます。




【材料】

スリムパウンド型 1本分

 卵白 110~120g(M~L玉3個分)
 グラニュー糖 60g
 粉糖 45g
 薄力粉 45g
 アーモンドパウダー 25g
 きなこ 20g
 無塩バター 120g


【準備】
○粉糖・薄力粉・アーモンドパウダー・きなこを合わせてふるう
○型に沿って敷き紙を敷く(側面を高めに)
○小鍋を準備し、その底が入る広さのバットなどに冷水を入れておく
○オーブンを180度に予熱しておく


【作り方】

①小鍋にバターを入れて弱火にかけ、泡だて器で絶えず混ぜながら加熱し続けていくと茶色く色づいてくるので、焦げちゃ色になったらすぐに用意していた水に鍋底をつけて加熱を止める

★必ず色止めをしないと余熱でも加熱が進むため注意。

②ボウルに卵白とグラニュー糖をすり混ぜて、ふるっておいた粉類、焦がしバターの順に加え、材料を加える都度なめらかになるまで混ぜ合わせる

③最後にかのこ豆を全体に散るまで混ぜ込んだら、型に流して表面をならし、型底を軽く台に打ち付けて空気を抜く

④予熱したオーブンに入れ、170度に下げて45分焼く。全体的にきつね色になり、大きくしっかり膨らんだあと、盛り上がった部分が落ち着いてきて、割れ目にも焼き色がついたら焼き上がり

⑤取り出して、粗熱が取れたら型から取り出してケーキクーラーへ。冷めたら乾燥に気を付けて保存し、半日~1日後にバターの風味が馴染んだあたりから切り分けて食べる

卵を買い込んだところ、娘から大きなプリンを作ってほしいとのリクエストが。

これまでにも様々な型で作ってきましたが、今回はこちらの型を使いました。


 


容量が1L以上だと、熱を通すのにも冷ますのにも時間がかかるので、アガーを使って固めています。

ゲル化剤で固めると、すが入らないのもメリットです。





ちなみに同じ味のプリンを、プラスチックの型で固めたことがあります。





カラメルソースは温度がとても高いので、その時は別添えにして型には流しませんでしたが、今回は耐熱温度が高い金属製なのでカラメルは直接流してよりプリンっぽい見た目に仕上げました。





金属製の焼型は、本来ならちょっとした傷からでも水分が入ると錆びつくことがあるため冷菓には向かないとされますが、ノルディックウェアの型で冷菓を作っている人は外国でも結構多いんですよね。

そういうことから使用については自己責任ということになりますが…
(ちなみに金属製で冷菓に向いているのはアルミとステンレスです)

ケーキのように食べたい分を切り分けて食べるのがわくわくします。
フルーツを添えるのもおすすめです。




【材料】


約1.5Lの型/10~12人分


☆プリン

 牛乳 900g

 生クリーム 150g

 全卵 M6個(300~330g)

 グラニュー糖 120g

 アガー 15g

 バニラビーンズ 8~10cm分

 (もしくはバニラエッセンス 6~9ふり)


☆カラメルソース

 グラニュー糖 100g

 水 10g

 熱湯 30g



★ここではイナアガーを使っていますが、柔らかめにしたい場合はパールアガー8やゼリアガー、硬めプリンにしたい場合はクリアガーを使うのがおすすめです。



【作り方】


■カラメルソースを作る


①グラニュー糖と水を小鍋に入れ、中火にかけて鍋を回しながら色づくまで熱する


★混ぜすぎると結晶化するので、鍋を回しながら熱します。


②濃い茶褐色になれば熱湯を何度かに分けて加える

 

★跳ねるので火傷に注意!軍手などをはめておくのもおすすめです。


③型に流し込み、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やしてある程度固める




■プリンを作る


①卵と生クリームを泡だて器ですり混ぜ、混ぜながら湯煎(弱火)で35~40度程度に温めておく


★レンジを使うと中央が固まってしまうので不可。

 また、量が多いため温まるのに時間がかかり、放置していると偏って固まりやすいため、必ず弱火で絶えず底を混ぜながら温める。


②鍋に牛乳とバニラのさやからナイフで削いだバニラビーンズを入れ、別の容器で砂糖とアガーを混ぜたものを牛乳にふり入れる


③鍋を中火にかけ、軽く煮立つまで、焦げないように絶えず鍋底を耐熱ゴムベラで混ぜながら熱する


★全体が温まるまで時間がかかり、底が焦げやすいので、必ず底を混ぜながら加熱する。


④アガーが煮溶けたら、①の卵液に加えて泡立てないようによく混ぜ(バニラエッセンスを加える場合はここで混ぜる)、ざるで漉しながら手早く型に流し、粗熱が取れたら冷蔵庫でしっかり冷やす

 


⑤全体の縁を抑えて空気を入れ、皿をかぶせて返す。残ったソースは湯煎で温め、流動性が出たらプリンにかける

いつものグラニュー糖を黒糖に、アーモンドパウダーをココナッツファインに変えたフィナンシェケーキを焼きました。

黒糖×ココナッツの風味は長年気に入っている組み合わせで、様々な焼き菓子に応用しています。


ココナッツの粒感を存分に楽しめて、ちょっと南国っぽさも感じられる風味は、牛乳や、牛乳多めのミルクティーやカフェオレと好相性です。

(一緒に写っているのは紅茶ですが…)





【材料】

スリムパウンド型 1本分

 卵白 110~120g(M~L玉3個分)
 グラニュー糖 60g
 黒糖 45g
 薄力粉 45g
 ココナッツファイン 45g
 無塩バター 120g


【準備】
○粉糖・薄力粉・ココナッツファインを合わせてふるう
○小鍋を準備し、その底が入る広さのバットなどに冷水を入れておく
○オーブンを180度に予熱しておく
○型に沿って敷き紙を敷く(側面を高めに)
 

 


【作り方】

①小鍋にバターを入れて弱火にかけ、泡だて器で絶えず混ぜながら加熱し続けていくと茶色く色づいてくるので、焦げ茶色になったらすぐに用意していた水に鍋底をつけて加熱を止める

★必ず色止めをしないと余熱でも加熱が進むため注意。

②ボウルに卵白と黒糖をすり混ぜて、ふるっておいた粉類、焦がしバターの順に加え、材料を加える都度なめらかになるまで混ぜ合わせる

③型に流して表面をならし、型底を軽く台に打ち付けて空気を抜く

④予熱したオーブンに入れ、170度に下げて45分焼く。全体的にきつね色になり、大きくしっかり膨らんだあと、盛り上がった部分が落ち着いてきて、割れ目にも焼き色がついたら焼き上がり

⑤取り出して、粗熱が取れたら型から取り出してケーキクーラーへ。冷めたら乾燥に気を付けて保存し、1日後にバターの風味が馴染んだあたりから切り分けて食べる
塩味の食事用として作るのが好きな、ローズマリーを練り込んで風味を付けたスコーン。

カリカリに焼いたベーコンとクリームチーズをサンドすると美味しいんですよね。




ほんのり香る程度なのに、ローズマリーの有無で印象はだいぶ変わる気がします。
他のハーブ料理やハーブティーとも好相性です。




【材料】

6個分 

準強力粉 200g
グラニュー糖 15g
ベーキングパウダー 6g
無塩バター 60g
塩 ひとつまみ
ドライローズマリー 小さじ1超(1〜1.5g)
卵 M1個
牛乳 50g


【準備】
○粉・ベーキングパウダーは冷やしておく
○バターは1cm角に刻み、冷やしておく
(カチカチに凍らせる必要はなく、芯まで冷えて入れば良い)
○卵をといておく
○ドライローズマリーは袋に入れて指先で強めにつまむか、ミルや乳鉢で砕くなどして、長さを半分以下にしておく
○オーブンは200度に予熱する


【作り方】

①粉・ベーキングパウダー・ローズマリー・グラニュー糖・塩を軽く混ぜる。
 バターを加え、バターがさらさらになるまでカードやパイカッター、またはフードプロセッサーでバターが米粒大程度に、さらさらになるまで切り混ぜる

★手作業の場合はレシピの後述参照。
 フードプロセッサー使用の場合、あまり回し続けるとバターの分量や柔らかさによってはまとまってきてしまうので、さらさらになればOKです。

②卵と牛乳を加え、更に切り混ぜながらまとめたら(混ぜすぎてべたついてこないように注意)、軽く打ち粉をしたまな板に取り出してなめらかにまとめる

★まとまれば良いので捏ねすぎないこと、べたつくようなら手にも打ち粉を。

③粉をふったラップに挟んで1cm厚さに伸ばし、きれいな面を外側にして折りたたむ。
 潰さないようにごく軽く上から麺棒を転がして(1.5cmほどの厚みにする)生地同士を密着させる

★これは腹割れさせるための工程なので、そうでなくても良い場合は最初から1.5~2cm厚さに伸ばしたり手で丸めて成形しても(どちらにしても厚みがないと膨らみません)。
 扱いにくければ扱いやすくなるまつま冷蔵庫で30分~1時間ほど休ませてください。

④200度にオーブンを予熱し、予熱している間に粉を叩いた5~6cmの丸や菊型で抜くか、包丁で三角や四角にカットしてオーブンシートに乗せる

★途中の余り生地は再度2cm厚さに伸ばして成形し、最後の一つは手で軽く丸めます。

⑤予熱が終了したオーブンに手早く入れ18分ほど焼く


《手作業で混ぜる場合》
 1.軽く混ぜた粉類にバターを加え、カードやパイカッターでバターを刻むように細かくする
 2.バターが米粒程度の大きさまで細かくなれば手の平同士で摺るようにしてさらさらにする(手も冷やした状態で行うとバターが溶けにくく作業しやすい)


菊形のマドレーヌ型が増えました。
動物の模様に底がくぼんでいる6枚セットです。
ブリキなので300円台とお手頃なのですが、長年私が探していた型でした。




というのも物心ついた時からこの下の写真の左の像の型が実家に1枚だけあったのですが、すでに錆びていて、使っているのを見たことがなかったんです。

母はどこで買ったのか、なぜ持っているのかも覚えていないとのことでしたが、私はこの型が好きで家を出た時に持ってきました。(12年前にも同じことを書いていました)

錆びてはいますが、マドレーヌを焼く際は専用の紙を敷くので、今でも型が足りない時には使うことがあります。


↑よく見比べないとわからない細部の違いはありました。


ちなみに同じサイズのマドレーヌ型でクローバー模様も持っていますが、こちらも紙を敷いて使うため、仕上がりには影響せず。

クローバーのほうは油脂を塗れば、生地を直接流してこの模様のケーキを焼く事ができなくはありませんが、動物のほうは彫りが浅いため難しそうです。




ちなみに今回は、さっそく動物模様を使ってふわふわ食感のマドレーヌを焼いたので、あたたかいうちにバニラアイスクリームと焼き芋の輪切りを添え、シナモンをひとふり。

この生地はクリームやアイスが本当によく合います。




しかしこれまでこの型は見つけられず、今年になって新商品として入荷されていたのは謎です。
しかも取り扱いは馬嶋屋さんのみ。


ちなみに〈ブリキ 動物 ケーキ型〉で検索したら、同じ動物の組み合わせでマフィンパンを扱っているお店は何軒も見つかりました。


 ↑動物の組み合わせはこの6種類の様子。

 


どこのメーカーのものなのかもわからないのですが(問い合わせたらわかるのでしょうけど)今回のマドレーヌ型は業務用として販売されていたので、一般的にはあまり流通しないものなのだとしたら発見できてよかったです。

象以外の動物模様が存在したのも驚きでした。

 

この形は出番が多いので、この型でもたくさんケーキを焼くことになると思います。


 

 


■この型を使った昔ながらのマドレーヌレシピほか